かれこれ10年以上経理をやっていると、
という質問に何度か遭遇することがあります。
一から説明するのもなーと思って、私は…
といった感じで答えることが多いです。
家計簿なら知っている人も多いし、なんとなーくイメージできるかな?って。
大抵これでなんとなく納得してくれる人が多いのですが、経理に興味がある!みたいな人だと説明不足なんですよね。
経理って結局会社の何なの?とか、具体的になにやってるの?とか。
お金のことだけ管理してるんでしょ?という意見も意外と多いんです。
ということで、今回は経理についてざっくりまとめてみました。
読んでみると、会社における経理の役割をなんとなーく知ることが出来るかと思います。
今回の記事はこんな人向け
- そもそも経理とは何か?
- どの会社にも経理って必要なの?
- 経理ってなんか難しそうだけど、実際に何やってるの?
- そもそも私は経理だけど、実はよく知らない…
- 経理って簿記…?
「会社にとって経理とは何か?」と気になっている人は読んでみてください!
経理とは何か?数字で企業活動を管理している!
経理の仕事をしていると「経理って何?」という質問がよくされます。
すぱっと一言で表現するなら…「経理とは、数字で企業活動を管理すること」です。
流石にこういった例は極端なんですが、社長が…
…なんて、根拠もなく感覚を頼りに大真面目にこんなこと言っていたらちょっと…いや、かなり危険じゃないですか?
逆に、きちんと売上金や使った経費を数字で把握して…
みたいに、きちんとした根拠をもとに、しっかりと説明しているなら安心になりますよね。
経理は、”なんとなくの感覚”になりがちな経営状況をしっかりと数字を使うことによって売上や経費、利益といったものを可視化することが出来るんです。
POINT
中には経費に対して圧倒的な利益をあげてて数字の心配なし!というところもありますが、稀です。個人事業主ならともかく、会社という形を取って経営しているのであれば経理は必須になってきます。
経理は最高経営層の意思決定も助ける!
経理では先ほどの例にもあげた通り、数字で企業活動を管理しています。
そしてこの数字ですが、色々と分析することによって…企業の様々な状況が分かります。
例えば…
- 部署別ではどの部署が利益を一番出しているのか?
- 経費が多いけれども、何か無駄遣いはしていないか?
- 去年の同時期と比べて売上はどうなっているのか?
- 今後の支払や入金の状況によって資金不足に陥ってしまわないか?
など、些細なことから経営の方針を決定することまで分析することが可能なんです。
先ほども例に出したのですが、社長が「今月は頑張ったから大丈夫!」というなんとなくで判断していたら不安ですよね。
企業の情報をきちんと数字で可視化して、状況を把握することはとても大事なんです。
また、表面上の数字しか確認していないと…
という感じで、一見B部門の方が優秀に見えます。
けれど、ちゃんと確認してみると…
といったように、きちんと分析することによってA部門の方が利益が大きいことが分かります。
一方で、B部門の経費の内訳を分析すれば、経費を抑えられる部分があり利益を増やすことが出来るかもしれません。
この数字の分析は、企業が効率よく利益を増やしていくには欠かせない重大な仕事です。
経理の仕事内容は?
では、もう少し具体的な経理の仕事内容についての話に入っていきます。
経営をするうえで重要だとはなんとなく感じ取ってもらえたと思うんですが、具体的にどんな仕事をするのか?
経理は2つに分解すると、経理事務と財務管理に分けることができます。
因みに、一般的に「経理」と言われると、経理事務を指していことが多いです。
では、経理事務と財務管理をざっくり簡単に説明していきます。
経理の仕事内容:経理事務
一番最初に、「経理とは、数字で企業活動を管理する」といったのですが、まさしく経理事務はその数字を管理している仕事になります。
簡単に言うと、経理事務は企業活動を数字に入力・まとめる仕事ですね。
入金や出金などのお金の流れの管理はもちろんのこと、売上や費用などの数字の管理も行っています。
経理の仕事内容:財務管理
一方で、「最高経営層の意思決定も助ける」の役割は財務管理になります。
経理事務でまとめた数字を分析することで、最高経営層の意思決定を助けたり、先を見越して資金の調達を行ったりしています。
経理と簿記は一心同体
経理にちょっとでも興味がある人であれば、「経理と言えば簿記」…と思っている人は多いのでは?
経理は、帳簿と呼ばれるノートに簿記のルールで記入していくことが主な仕事になってきます。
この簿記については細かなルールがたくさんあって、そのルールをどれだけ知っていて使えるか?の判断目安になるのが簿記検定試験。
一番有名な簿記資格である、日商簿記の3級を取得していれば「簿記の基礎的なことは理解している」という認識をされることが多いです。
日商簿記3級では、簿記に欠かせない仕訳の基礎知識から、決算書作成までの一通りの流れを知ることができます。
経理とは何?という疑問のまとめ
この記事のまとめ
- 経理とは、企業活動を数字で管理する仕事
- 経理とは、経営層の決定をサポートする仕事
- 経理の仕事内容は、経理事務と経営財務の2種類
- 経理といえば、簿記。日商簿記3級はほしい
ということで、今回は経理とは何?という素朴な疑問をまとめてみました。
経理に興味のある人の参考に少しでもなれば嬉しい限りです!
これからしばらくは、経理とは?という疑問をまとめていきたいと思っています。
もし、質問や解説してほしいことがありましたら、問い合わせフォームから教えて頂けると嬉しいです!